BATON for 100

「今の豊かな暮らしを100%未来へつなげる」というコンセプトのもと、タケシンパッケージ(株)が取り組むSDGs達成に向けたプロジェクトの総称です。

ロゴマークには「次の世代につなぐ」という意味を込めたリレーのバトンの形を採用し、メビウスの輪をイメージしたデザインには豊かな資源が「永遠につづくように」との願いを込めました。

現在進行中の具体的な取り組みをご紹介します。

サーキュラーエコノミーへの挑戦

商品・・・・・カセットウォール&シーリング®(インテリア吸音材)

材質・・・・・ポリエステル製不織布(再生ペレット使用率約55%)

解決すべき課題

①生産過程における端材の処分方法
②製品のリサイクルペレット使用率の引き上げ
③製品廃棄時のリサイクル率の向上
④製品のライフタイムの向上

課題解決のため協力頂いているパートナー(敬称略)

株式会社 高安

株式会社 フルカワ商事

中山保育園

金光学園高等学校

課題①についての取り組み

現在のところ商品カラーサンプルとしての利用に限られており、余った端材はサーマルリサイクルにて処分しています。

解決策・・・

金光学園高等学校とのSDGs勉強会の中で試作した、端切れを使った製品が好評であったため、製品として再利用しようと考えました。機能的には従来品とほぼ同等であるため、それらを保育園や幼稚園、支援学校等公共施設に寄付し、知育や難聴者対策、音に敏感な自閉症児対策等の研究開発に協力していただくこととしました。その第一弾として、趣旨に賛同いただいた中山保育園様に設置し、製品の使用をやめたときにはご返却いただき弊社にてその時点での最良な形でリサイクルすることで、合意しました。これにより端材の処理量が減り、同時に社会貢献にもつながりました。

SDGsオブジェ製作
金光学園高等学校
SDGsオブジェ製作

課題②についての取り組み

現在のところ再生ペレット使用率80%を目標としていますが、表面フェルト部分と低融点樹脂の部分にはすべてバージンペレットを使用しているため再生ペレット使用率は平均で55%に留まっています。

解決策・・・

原料供給メーカーである株式会社高安様の協力により現在検討中です。また、表面フェルトメーカーにもご協力を呼び掛けつつ目標達成に向け取り組んでいきます。

課題③についての取り組み

現在の課題として、SDGs施策がパフォーマンスになりがちだという点が挙げられます。再生可能な材料であっても、廃棄時に焼却ゴミになってしまっては意味がありません。

解決策・・・

私たちは、自社製品の廃棄時に消費者の方々から直接私たちのもとへ戻していただくよう呼びかける活動を行っています。異物混入や異種材料との併用が最もリサイクルを困難にしているため、製品開発はすべてポリエステルのみで行い、さらに産業廃棄物の処理業者である株式会社フルカワ商事様の協力を得ながら、業界を挙げてのポリエステル製品の正しい回収ルートの確立を模索しています。また、マテリアルリサイクルの技術を確立されている事業者の協力を頂ければ、必ず100%のリサイクル率を達成できると考えています。

課題④についての取り組み

課題がすべて達成されるまでにもう少し時間が必要であると考えられます。その間、すべてサーマルリサイクルにて処理することは本意ではありません。私たちはサーマルリサイクルにより失われていく資源を減少させるため製品のライフタイムを伸ばすこととしました。

解決策・・・

製品の成型方法や加熱処理の工夫により製品の洗浄を可能にしました。それにより汚損しても洗浄して使用することが可能となり、製品のライフタイムの向上を図ることができました。また、交換式のカバーを採用したため、部分的なパーツを交換しながら使用することも可能です。

〇最後に

ものづくり企業としての「つくる責任」「つかう責任」を果たすべく、私たちは資源循環の確立に向けて動き出しました。しかし、私たちの努力だけでは実現困難な課題もまだまだ多く残されています。私たちは消費者(個人、法人)を含めた皆様のご協力により、「つくる責任」と「つかう責任」をバランスよく相互に作用させ、真の持続可能な社会を構築できるよう努力していきます。

タケシンパッケージ株式会社

企画営業部